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vol.4 「“心理的安全性”ってなんですか?」

今回のテーマは、職場や教育現場などで最近よく聞かれるようになった「心理的安全性」。

これは1990年代にハーバード大学のエドモンドソン氏が提唱した概念で、「異なる意見を発したとしても、それによってコミュニティから排除されたり不当な評価を受けたりしないこと」などと定義されています。2015年にGoogle社が「チームの生産性を高めるもっとも重要な因子は心理的安全性」と発表して以来、改めて経済界でも注目を集め始めました。

一方で、禅における「安心」は「あんじん」と読み、どんな時でも心が安らいでいる状態を指す、と一照さん。それは、お金があるから安心、健康だから安心などという条件付きの「相対的な安心」ではなく、何があってもなくても心が安らいでいる、いわば「絶対的な安心」のことだそうです。そのためには、土台である身体(神経)の安心感が重要とも言います。

会社の経営者であると同時に、教育現場で若者と接するアソボットの伊藤は、日本で語られている心理的安全性が、言葉遣いや言葉がけの側面に偏重していることへ問題意識を感じていたため、それも相まって今回の一照さんとの対談も、深く潜るような禅問答となりました。

・「心理的安全性」より「神経的安全性」

・「自我意識」のままでは安心にはならない

・作用と反作用で私たちは存在している

などなど、興味深いキーワードが詰まっています。心理学を専攻したのち、日米で長きにわたり禅を教えてきた一照さんは、「心理的安全性」という概念をどう捉えているのか。

前編・後編ともに、どうぞお楽しみください。

「“心理的安全性”ってなんですか?」 (前編)

「“心理的安全性”ってなんですか?」 (後編)

<本コンテンツの趣旨>

この企画は、曹洞宗僧侶・藤田一照さんと、さまざまなキーワードをもとに問答させていただく対話番組です。

一照さんは、29歳で得度した後、33歳で渡米。以来17年半にわたってマサチューセッツ州ヴァレー禅堂で坐禅を指導し、2005年に帰国後も国内外で坐禅の研究・指導にあたっています。また、2010年からは曹洞宗国際センター所長を務め(〜2018)、Starbucks、Facebook等のアメリカの大手企業で坐禅の指導をするなど、お寺を持つことなく修行を続けられている僧侶です。

お寺にふらっと立ち寄って、お坊さんにちょっと悩みを相談してみる。というようなことは、一度はやってみたいなと思いつつ、日本ではなかなかやりづらい現状があります。このコーナーは、そんな理想のイメージのまま、答えの出ないテーマを「ああでもない、こうでもない」と一照さんと問答する、そんなシリーズ企画です。

藤田一照 公式サイト

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