vol.3 「“ネガティブ・ケイパビリティ”ってなんですか?」
『一照さんと。』の第三回目は、近年注目を集めつつある概念「ネガティブ・ケイパビリティ」をテーマに問答いたします。
ネガティブ・ケイパビリティとは、「答えのない、対処のしようのない事態に耐える能力」などと定義される概念で、元々はイギリスの詩人ジョン・キーツの書簡の中で最初に使われた言葉と言われています。予想困難なVUCAの時代に改めて注目されている概念ですが、一照さんは「耐える」という部分を少し異なるニュアンスで捉えているそうです。
「目の前の世界は常に更新していて、一瞬一瞬あたらしい世界が立ち現れて続けている」という禅の考えでは、ネガティブ・ケイパビリティをどうのように解釈し、曖昧なこの世界で生きていく不安を一照さん自身はどう捉えているのか、生きるヒントを伺いました。
前編・後編に分かれています。どうぞお楽しみください。
「“ネガティブ・ケイパビリティ”ってなんですか?」 (前編)
「“ネガティブ・ケイパビリティ”ってなんですか?」 (後編)
<本コンテンツの趣旨>
この企画は、曹洞宗僧侶・藤田一照さんと、さまざまなキーワードをもとに問答させていただく対話番組です。
一照さんは、29歳で得度した後、33歳で渡米。以来17年半にわたってマサチューセッツ州ヴァレー禅堂で坐禅を指導し、2005年に帰国後も国内外で坐禅の研究・指導にあたっています。また、2010年からは曹洞宗国際センター所長を務め(〜2018)、Starbucks、Facebook等のアメリカの大手企業で坐禅の指導をするなど、お寺を持つことなく修行を続けられている僧侶です。
お寺にふらっと立ち寄って、お坊さんにちょっと悩みを相談してみる。というようなことは、一度はやってみたいなと思いつつ、日本ではなかなかやりづらい現状があります。このコーナーは、そんな理想のイメージのまま、答えの出ないテーマを「ああでもない、こうでもない」と一照さんと問答する、そんなシリーズ企画です。
藤田一照 公式サイト
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