vol.6 「”生成AI時代における、人間の思考”ってなんですか?」
今回のテーマは、「“生成AI時代における、人間の思考“ってなんですか?」。
昨年から今年にかけ、『ChatGPT』を始めとした「生成AI」が、あらゆる分野を席巻しています。大規模言語モデルと言われるこのAIは、私たちが普段使うような「ことば」の指示で、リサーチや要約、翻訳、執筆などを行い、画像や音声までもわずか数秒でアウトプットを出力してくれる、これまで人間が要していた時間を大幅に短縮することができる技術です。
「どのような仕事が生き残るのか」といったキャリアの議論はさまざまな場所で行われていますが、今回の企画では、生成AIが当たり前の社会を生きていく子どもたちを見据えて、「将来何が問題となりうるのか」「何を手放してはいけないのか」といった根源的な問いを、代表の伊藤が曹洞宗僧侶の藤田一照さんに投げかけました。
・アウトプットよりも「プロセス」の喜びを享受する
・幼稚な効率性を求めず、答えを「延期」する
・生きている自分自身を「代行」できないことを知る
誰にもまだ正解がわからない中、仏典にも決して載っていない答えのない問いに対して、AIの専門家ではない二人が見出した未来への手がかり。前編・後編ともに、どうぞお楽しみください。
「生成AI時代に、人間が考えるとはどういうことか?」 (前編)
「生成AI時代に、人間が考えるとはどういうことか?」 (後編)
<本コンテンツの趣旨>
この企画は、曹洞宗僧侶・藤田一照さんと、さまざまなキーワードをもとに問答させていただく対話番組です。
一照さんは、29歳で得度した後、33歳で渡米。以来17年半にわたってマサチューセッツ州ヴァレー禅堂で坐禅を指導し、2005年に帰国後も国内外で坐禅の研究・指導にあたっています。また、2010年からは曹洞宗国際センター所長を務め(〜2018)、Starbucks、Facebook等のアメリカの大手企業で坐禅の指導をするなど、お寺を持つことなく修行を続けられている僧侶です。
お寺にふらっと立ち寄って、お坊さんにちょっと悩みを相談してみる。というようなことは、一度はやってみたいなと思いつつ、日本ではなかなかやりづらい現状があります。このコーナーは、そんな理想のイメージのまま、答えの出ないテーマを「ああでもない、こうでもない」と一照さんと問答する、そんなシリーズ企画です。
藤田一照 公式サイト
http://fujitaissho.info
