書を学ぶ – 書家・華雪 –
対話者:華雪さん(書家)
Learning Design Lab.では、さまざまな専門家をお招きし、そのテーマの学び方を探ってきました。 今回のゲストは、書家の華雪さん。テーマは、「書を学ぶ」です。
高校2年生の時に初めての個展を開いて以来、30年以上にわたって「一字書」を軸に活動を続けてきた華雪さん。「一字書」とは、〈花〉や〈月〉など一文字の漢字を書くことですが、その背景には、戦後それまでの書道をいったん解体しようとした作家たちが生み出した系譜があり、流派に属さない師のもとで学んだ華雪さんが「書道家」ではなく「書家」と名乗る理由もそこにあるそうです。
書家として、「字」を書くのではなく「言葉」を書く。その意味を前半では思う存分語ってくれています。
後半では、近年、活動の中心になっているワークショップについて伺いました。日本大震災の直後、京都で〈声〉という字をみんなで書いた場から始まり、子どもたちと一緒に〈木〉を書いて森をつくる場づくりをしたりと、華雪さんにとっていろいろな人たちと言葉を書くという行為がとても大切になってきたと言います。
中でも印象的だったのは、特別養護老人ホームでの入居者を対象に、
〈日〉という一文字を書くワークショップを開催した時のこと。これまでなかなか絵画のワークショップには参加したがらなかった女性が、その日は何度も〈日〉を書き続けている様子を見て、スタッフの方から「“終わる”っていいですね」と言われたそうです。つまり、絵の場合は自分で終わりを決めないといけないですが、書は必ず終わらせることができる。そこに、改めて書の魅力を感じたと言います。
その他にも、まるでアスリートのように全身を使って文字を綴る、華雪さんの身体論にも迫ります。どうぞ、最後までお楽しみください。
書を学ぶ 前編
書を学ぶ 後編
<参考サイト>
華雪さんInstagram
https://www.instagram.com/kasetsu_sho/?hl=ja
