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「“アイデンティティ”との向き合い方」篇

前回から、『大学生の“ふつうってなに?”−現役早稲田生によるコモンセンス調査隊−』をリニューアルし、装いも新たにスタートした『After Class -Z世代の大学生白書-』。

この番組は、アソボット代表の伊藤が教鞭を執る早稲田大学国際教養学部の授業を通じて出会った現役大学生やOB・OGが話し手となり、「Z世代の大学生像・若者像」を探っていく内容です。

今回は、大学1年生のユイさん、リリーさん、アリサさんの3人による「“アイデンティティ”との向き合い方」がテーマ。海外生活の経験が豊富なリリーさんとアリサさん、そして海外は旅行程度で地元への帰属意識が強いユイさん。そんな3人が、SNSやインタビューを通じて、周囲の大学生たちのリアルな声を集めてきました。

まず話題に上がったのは、大学生の間で広く浸透している性格診断ツール『MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)』です。人の性格を16種類に分類するこのツールは、「サークルでお互いのMBTIを共有する」「友達との相性を調べてみる」「気になる人の攻略法のヒントにする」など、現代の若者の間では血液型以上に、自己と他者を分類する記号として活用されています。その一方で、タイプに基づく偏見に悩んだ経験を持つ人も多いといいます。

また、アイデンティティを紐解くもうひとつの切り口は、「自分の国籍や人種、それによって受けた偏見、あるいはポジティブな影響は?」という問いでした。海外で「マイノリティ」としての体験をしたことや、普段の学部の授業に留学生が多い環境にあることなどから、「大きな枠組みの中の自分」について考える機会が多い彼女たち。特定のカテゴリーに収まりきらない自分に悩んだ時期があったと告白します。

これまでの世代以上に「多様性」を当たり前のものとして受け入れながらも、SNS社会の中で自己のカテゴリー化を求められる時代に生きる彼女たちの葛藤。友人同士だからこそ聞き出せた、10代の彼女たちによる本音のリサーチ結果を、ぜひ最後までお楽しみください。



<本コンテンツの趣旨>

この企画は、アソボット代表の伊藤が教鞭をとっている早稲田大学国際教養学部の授業『Self Literacy』を履修した生徒たちと『大学生の“ふつうってなに?”−現役早稲田生によるコモンセンス調査隊−』として配信してきた番組から、現在は『After Class』というシリーズとして継続しています。

これまでのシーズン1〜3のメンバーに加え、彼らの友人や、私の授業を受けてきた大学生たちと一緒に、引き続き「大学生のリアル」を探る番組を配信しています。

コンセプトは「大学生が大学生に聞く」。

私たちは、さまざまな調査やメディアの情報を見ながら、つい「この世代はこういう人たち」というラベリングをしてしまいがちです。おそらくその代表的なものが若者世代で、「最近の若者は…」とは時代を超えて使われる常套句になっています。

世の中の多くの”調査”とは、「当事者ではない誰か」がリサーチして分析したものです。でも、問いかけという行為は”ある種のコミュニケーション”でもあるはずで、であれば「誰に問われたか」によって質問への回答もまた変わる可能性があるのではないかと考えます。

だからこそ、「大学生が大学生に聞く」。決して論文発表のような正確さはありませんが、ひとつのリアルな実態としてぜひお楽しみください。