「トランプ政権下」のアメリカ留学体験記
これまで一年ごとに調査チームを結成しながら、「現代の大学生の常識」を探求してきたシリーズ企画『大学生の“ふつうってなに?”−現役早稲田生によるコモンセンス調査隊−』ですが、この度『After Class -Z世代の大学生白書-』と番組コンセプトをリニューアルし、新たなシリーズ企画として継続していくことになりました。番組を制作するチームは固定せず、現役大学生はもちろんのこと、OB・OGなども交えながら、改めて「Z世代の大学生像・若者像」を探っていくような番組を配信していきたいと思います。
さて、リニューアル第一弾となる今回は、2024年9月から2025年の夏前までアメリカに留学していた3人の現役三年生による企画です。この時期のアメリカというのは、「トランプ政権」が誕生することになった大統領選挙の時期と、実際にトランプ政権下となった時期に重なります。ご存知の通り、最近では移民の排除や留学生のビザ取り消しのニュースなどで世間を賑わせていました。そんな歴史的な時期にアメリカ留学をしていた彼らは、現地でどのようなことを感じ、過ごしていたのでしょうか。留学生活を改めて振り返ってもらいました。
エピソードの中で3人が盛り上がったのは、例えば「アメリカ大統領選挙」で感じたこと。
『見る家すべてが青色の民主党政権のフラッグを掲げていた。共和党を推している人に会ったことはない』(西海岸・カリフォルニア州)
『現地の人はトランプ寄り、留学生はラテン系が多いのでトランプ反対だった』(東海岸・ウェストバージニア州)
『民主党寄りのエリアだったため、選挙翌日は負けたことにショックを受けているからなのか学校のクラスに人が半分くらいしかいなかった』(東海岸・マサチューセッツ州)
その他にも、所属する大学のダイバーシティ推進部署が突然廃止されたことや、USAIDから大学に来ている優秀な研究員が全員仕事がなくなってしまったことなど、変化する時代の渦中にいたエピソードも話してくれています。
日々大きな主語で発信されるニュースからはわからない、大学生自らの目で感じたリアルなアメリカでのエピソード。政治的な話ばかりではなく、寮生活の友人の話や旅行、恋愛話など盛りだくさんの内容になっています。
ぜひ、最後までお楽しみください。
<本コンテンツの趣旨>
この企画は、アソボット代表の伊藤が教鞭をとっている早稲田大学国際教養学部の授業『Self Literacy』を履修した生徒たちと『大学生の“ふつうってなに?”−現役早稲田生によるコモンセンス調査隊−』として配信してきた番組から、現在は『After Class』というシリーズとして継続しています。
これまでのシーズン1〜3のメンバーに加え、彼らの友人や、私の授業を受けてきた大学生たちと一緒に、引き続き「大学生のリアル」を探る番組を配信しています。
コンセプトは「大学生が大学生に聞く」。
私たちは、さまざまな調査やメディアの情報を見ながら、つい「この世代はこういう人たち」というラベリングをしてしまいがちです。おそらくその代表的なものが若者世代で、「最近の若者は…」とは時代を超えて使われる常套句になっています。
世の中の多くの”調査”とは、「当事者ではない誰か」がリサーチして分析したものです。でも、問いかけという行為は”ある種のコミュニケーション”でもあるはずで、であれば「誰に問われたか」によって質問への回答もまた変わる可能性があるのではないかと考えます。
だからこそ、「大学生が大学生に聞く」。決して論文発表のような正確さはありませんが、ひとつのリアルな実態としてぜひお楽しみください。
